AYAKASHI アヤカシ
クロスネット | Windows98/Me/2000/XP | 640x480 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:3990円(税込) | 1Play8時間 | 属性:伝奇アクション |
難易度:5 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆☆ |
アヤカシ使いの迫力あるバトルに注目!
久坂悠はたわいのない超能力で小遣い稼ぎをしている学生。2年前の事故で幼なじみを亡くしてからは、なにごとにも熱中できない無気力な人間となっていた。そんな悠の前に現れた正体不明の女のコ、夜明エイム。そして、悠を狙うアヤカシ使いたち。戦いの中で悠に眠っていたアヤカシの力が目覚め、悠は否応なく戦いに巻き込まれていく…。悠は大切な人を守ることができるのか!?
物語は悠を狙うアヤカシ使いとの戦いが中心。ゲーム開始直後から戦いが始まり、最後までダレることなく物語は進んでいく。物語のテンションはかなり高いので、燃え系のストーリーが好きな人ならかなりハマれるんじゃないかな。こう言ってしまうと単に勢いだけの作品みたいに聞こえてしまうかもしれないけど、途中で張られた伏線もしっかり回収されていて、物語が最後まで破綻しないのはお見事。
そして、なんといっても素晴らしいのは演出。戦闘中の揺れる炎や躍動感のあるCGを使った迫力のある演出は素晴らしいの一言。バトルシーンのあるゲームは珍しくないけど、このゲームほど戦いの緊迫感を見事に表現した作品はほとんどないんじゃないかな。この演出を見るだけでも、このゲームをプレイする価値があると言ってもいいほどだ。それ以外でも、日常シーンで立ちキャラを使ってキャラ同士の距離感を表現したりと、画面効果や演出にはかなり力が入っている印象だね。
©クロスネット
さらに、意外なほどよかったのがサブキャラのシナリオ。このゲームではヒロインをクリアすると同じルートをサブキャラ視点でプレイ可能になる。位置づけとしてはオマケに近いモノなんだけど、このルートをプレイすることでメインルートでサブキャラがなぜそんな行動を取ったのか、あるいはサブキャラたちの戦う理由が分かったりと、物語に深みが出てくる。個人的にはジャージにサンダル履きのオッサン、前川のルートがお気に入り。
システム面で良かったのが、Storey Chart。これはシナリオの分岐をフローチャート形式で表したもので、どこでシナリオが分岐しているのかが一目で分かるようになっている。さらに、1度プレイしたルートなら、好きなところからゲームをロードすることも可能。まあ、実際には分岐ポイントに至るまでの好感度の積み重ねが重要だったりするので、チャート上の分岐地点からプレイすればすべてのルートを回収できるというわけではないんだけど、便利であることは確か。このチャートを参考にしながらプレイすれば、比較的楽にゲームのコンプリートができるはずだ。
ゲームをプレイしていて気になったのが、ルートによるシナリオの格差。攻略可能なヒロインは夜明エイム、幼なじみの薬師寺陽愛、正体不明の女のコの夏原織江、悠を狙うアヤカシ使いのパム・ウェルヌ・アサクラの4人。エイムルートはシナリオのボリューム、質ともに素晴らしいんだけど、それ以外のルートではちょっと尻すぼみの感あり。すべてのルートでエイムルート並みのシナリオが楽しめたら傑作といえたんだけどなぁ…。それから、HシーンでのCGでキャラが白目をむいているものがあったのも違和感アリ。純愛系のHシーンで「ひぎぃっ!」なんでセリフが似合いそうなCGをもってこられても困ってしまう。この2点をマイナスして、オススメ度は☆4つ。伝奇アクションが好きならばプレイする価値ありの秀作。
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(by Suno)