姉汁〜白川三姉妹におまかせ〜
アトリエかぐや Berkshire Yorkshire | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play5時間 | 属性:姉 |
難易度:5 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆☆ |
呪いによって姉の汁を集めることに!
祖父と暮らしていた主人公は、十数年ぶりに母の再婚相手の三姉妹と同居することになった。考古学者の義父は長期不在で、主人公は義父の書斎を使うことになるが、そこで怪しい瓶を発見。なんと、その瓶は呪いの瓶だった! 期限内に呪いを解かないと、最大の災いが降りかかるというのだ。呪いを解く方法は、女性の「汁」を集めること。仕方なく、3人の姉から汁を集め始める主人公だったが!?
2002年に発売された『妹汁』の姉バージョンですな。個人的には妹キャラよりも姉キャラの方が好きなので、この設定はかなりストライクゾーン。CGのクオリティも相変わらず高いね。
メインとなるキャラクターはタイトルどおり、白川三姉妹。白川と聞くとアトリエかぐやファンならピンと来ると思うけど、『ナースにおまかせ』や『恥辱診療室』に登場した白川涼子や白川恭子が再登場する。思わずニヤリとしてしまいそうな設定だね。もっとも、旧作を全く知らなくても問題なくシナリオを楽しめるようになっているので、アトリエかぐやの作品は初めてというプレイヤーでも安心だ。というか、涼子なんかは性格変わってない?
©アトリエかぐやBerkshire Yorkshire
ストーリーは3人の姉から汁を集め、その集め方によって後半の個別シナリオが分岐するという形で進んでいく。前半は共通イベントとなってしまうわけだけど、汁集めイベントは3人それぞれに用意されているので、誰を攻略したいのか目的を持ってプレイすれば、同じイベントをなんども見るということは少ない(皆無ではない)。これなら繰り返しプレイしても飽きないので、最後まで楽しくプレイできた。
Hシーンに関しては、まさにアトリエかぐや。CGのクオリティはもちろんだし、テキストもなかなか濃厚。2回戦、3回戦もあって、尺の長さも十分。そして、ゲームのメインである汁集めイベントもしっかりとエロいのが素晴らしい。このゲームでは「汁ゲージ」というのがあって、正解の選択肢を選ぶとゲージが上がり、不正解の選択肢を選ぶとゲージが下がるようになっている。そしてゲージがゼロになると、そのキャラは攻略不能になってしまうというシステム。ゲームとしての核になる部分なんだけど、このゲーム部分もしっかりとエロくて、実用性はかなり高いといえそう。そして、Hシーンの雰囲気は底抜けに明るいものばかり。これまでのアトリエかぐやのコミカル路線の作品が好きだった人ならヒットするんじゃないかな。姉ゲーということで、ヒロインにリードされるという感じのものが多いので、このあたりは好みが分かれそうだけどね。
システム的には必要と思われるものは一通り装備しているので、快適にプレイできる。汁集めイベントの最中でもセーブ、ロードは自由にでき、間違った選択肢を選んでしまってもすぐに戻ることができるので難易度はそれほど高くない。どのキャラからどれだけの量の汁を集めるかでシナリオが分岐したりするけど、汁集めが可能なメインキャラが3人と少なく、組み合わせパターンもそれほど多くないので、これもそれほど問題はないでしょう。なんどかプレイすれば、パターンが分かってくるんじゃないかな。
気になったのが汁集め中の選択肢によるCGの分岐。CGが分岐するといっても差分CGが違うだけなんだけど、これを回収するためになんども同じイベントをプレイする必要がある。セーブ&ロードで回収すればいいといっても、これはちょっと面倒。差分CGくらい気にしないという人はいいかもしれないけど、CGモードの達成率が100%にならないと納得いかないという人はツライかも。この点をマイナスして、オススメ度は☆4つ。明るい雰囲気のHが好きで、姉スキーならかなり満足できる内容だ。特にオカズゲーとしてはかなりいい出来なので、Hシーンをメインに考えるなら☆4.5と考えていいかも。
(by Suno)