学園愛辱小夜曲～終わることのない絶望の宴～

輪姦されてしまった主人公の運命は？

©濡汁

社長令嬢・喜多嶋瑞貴は、父の会社の業績悪化にともない、学園の理事長と政略結婚することになった。家族のため、会社従業員のためにこれを受け入れた瑞貴だったが、ある日、瑞貴はガラの悪い男たちに輪姦されてしまう。そんなことが婚約者にバレたら婚約を破棄されてしまうと考えた瑞貴は、自分一人で耐える決意をする。しかし、そのことをきっかけに、瑞貴は何人もの男たちに犯されることになってしまい……。

濡汁ブランドとしては『学園淫辱輪舞曲 ～純潔の乙女が淫らな牝へと堕ちるまで～』に続く第2弾ということになるのかな。世界観的には『学園淫辱輪舞曲』と同じ世界らしい。『学園淫辱輪舞曲』のキャラがちょっとだけ登場するんだけど、これはスターシステム的なもので、物語的には本作だけで完結しているので前作を知らなくてもまったく問題ナシ。物語はガラの悪い男たちに犯された主人公・喜多嶋瑞瑞貴が、その現場を目撃した別の男たちにも犯されるようになり……というもの。本作は特定のエンディングを見ると選択肢が追加され新たなルートに入ることができるようになるというシステム。これ自体はまったく問題ないんだけど、ストーリー的にはちょっと……と思わなくもない。というのも、新選択肢が出るまでは煮え切らないというか、中途半端な感じのエンディングにしかいけないから。もちろん、これは徐々にゲームを盛り上げていこうという演出なんだろうけど、なにも知らずに本作をプレイすると「えっ？　これで終わり？　オチもなにもないじゃないか」と思われてしまうんじゃないだろうか。できれば初期のエンディングにもそれなりのオチをつけた方が良かったんじゃないのかなぁ。

©濡汁

けど、そこを乗り越えてしまえば物語は友人たちを巻き込んで盛り上がっていくし、事件の真相も見えてきて、きちんと納得のいくエンディングが待っている。意外性のある展開も多いし、ストーリー的にも十分に楽しめたかな。特にツボだったのがヒロインである瑞貴が芯の強い人間であるということ。芯の強い人間だから、犯されて抵抗できなくなっても簡単には堕ちない。体は快感を感じながら、それに必死に抵抗するというのがなかなか良い感じだ。ただ、1つだけ注意したいのが、本作にはハッピーエンドはないということ。破滅的なエンディングしかないので、大団円が好きという人はちょっとキツイかもしれない。これは正しいとか間違っているという話ではなく、単純にプレイヤーの好みの問題だけどね。

さて、本作は基本的にヌキゲー。ならば、最も重要なのはＨシーンだろう。ではＨシーンはどうだったかというと、これはなかなかの出来。まず、イベントの多くが輪姦になっている。名も知らぬ男たちに輪姦され、精液でドロドロになるまで犯されまくるというシチュエーションがそそりますな。精液といえば、本作では中出し外出しのどちらもたっぷりと用意されている。これは輪姦モノならではということになるんだろうけど、これなら中出し派とぶっかけ派のどちらも満足できるんじゃないかと思う。ネットリとした質感の精液の描き方は、エロくて良かった。中出しされるときにしっかりと妊娠に脅えているのも陵辱モノとして良い感じだしね。イベントは主人公でありヒロインでもある瑞貴のものがメインで、幼なじみで親友の百瀬悠里、後輩の秋月ハルカ、リカの双子姉妹、学園の教師の橘真奈美の4人はサブとなっている。サブキャラのエンディングはなく、あくまでサブキャラの絡んだ瑞貴のエンディングとなっているので、これらのサブキャラを目当てにプレイするのはちょっと危険かな。この点だけは注しておきたい。なお、イベントCGは差分抜きで80枚、イベント数は55となっている。これは価格相応といったところだけど、ゲームのテンポが良いおかげなのか体感的にはもっとボリュームがあるように感じた。

ゲーム序盤はちょっと物語的に弱い部分もあったけど、全体としてはヌキゲーとして良作といえるんじゃないかと。特に輪姦凌辱好きのプレイヤーにはオススメできる作品だろう。このゲームのコンセプトや絵柄が気に入ったなら、プレイして損はない。オススメ度は☆4つとしたい。

攻略

   使い方

レビューでも書いた通り、本作は特定のエンディングを見ると選択肢が追加されていくタイプのAVG。チャートではカッコ内がその選択しに当たる。初回プレイでいきなり後半のエンディングを見ようとしても不可能なので、チャートの掲載順にプレイしていってほしい。チャート通りに10種類のエンディングを見れば、CG差分も含めてコンプリートだ。

（by Suno）