ネトラレヅマ 結城千草

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妻への不信感が男を狂わせる

©じぃすぽっと

主人公とその妻、結城千草は同居している弟からからかわれるほど仲のいい夫婦。唯一の不満は、子供ができないということくらい。しかし、友人に誘われて奇妙な風俗に行ったこと、そして千草が夜這いをかけられている場面を目撃してしまったことで、しだいに主人公の中に妻に対する不信感が募っていく……。

いよいよこの『ネトラレヅマ』シリーズも5作目。前作の藤井ゆかり編のレビューで、ヒロインである人妻の性格が変わったことで、物語の雰囲気が変わったと書いたけど、今作ではさらに大きく物語の方向性が変わっている。これまでの作品の登場といえば、主人公である夫、ヒロインである妻、妻を寝取る男の3人というのが基本だった。この必要最小限の人間関係の中で、主人公が嫉妬に身を焦がすというのが物語の中心だったわけだ。ところが、今作では主人公である夫とその妻に加え、夫の同僚、弟、従姉妹という3人が登場。登場人物が増えて人間関係が複雑になったわけで、ストーリーも彼らの人間関係を中したものになっている。

そして、物語のポイントになるのが、主人公が行くことになる風俗。風俗と言っても普通のものではなく、公園にある公衆トイレの壁の穴から口だけを見せ、フェラチオをするというかなり変わったもの。これが一種異様な雰囲気を醸し出していて、なかなか面白かったかな。穴女が人妻っぽいと感じた主人公が、穴女と妻の千草を重ね、しだいに暴走していくところなんかは、ちょっとしたサイコホラーっぽい雰囲気もあるしね。物語的には、すでに単純な寝取られモノとは言えなくなっている気もするけど、ストーリー展開はシリーズの中で一番しっかりしていたように思う。

©じぃすぽっと

穴女が登場することでも分かるように、Ｈイベントのあるキャラが複数になったこともこれまでとの違いだね。これまではＨイベントのあるキャラはヒロインである人妻だけだったけど、今回は穴女に加え、主人公の従姉妹である遥のＨシーンもある。慎み深い千草、開けっぴろげに主人公を誘惑してくる遥、異様な雰囲気を漂わせる穴女と、それぞれにＨシーンの雰囲気は違うので、エロのバリエーションという意味では幅が広がった感じがする。ただ、Ｈ可能なキャラが増えた分だけ、メインヒロインである千草のイベント数は減ってしまったわけで、人妻が寝取られる姿をネットリと描くというコンセプトからは外れてしまった気もするけどね。まぁ、このあたりはストーリー性との兼ね合いもあって難しいところだろうけど。トータルでのエロのボリュームが少なくなっているわけじゃないので、エロの量を重視するならそれほど気にならないだろう。

この『今日のおかず』シリーズは1000円でおつりが来る価格設定も魅力の1つだったわけだけど、この作品の価格は1350円。値段は上がったけど、その分、Ｈイベントのボリュームはアップしているので、個人的にはこれもアリかなというのが正直な感想。ちなみに前作の藤井ゆかり編ではCGが差分抜きで11枚、イベント数は8となっていたけど、今作はCGが差分抜きで13枚、イベント数が14。イベント数の増加などを考えれば、納得のいく価格じゃないだろうか。全体としてはお手軽にエロを楽しみたいという人には、オススメできるヌキゲーと言ったところ。オススメ度は☆3つとしたけど、☆3.5くらいに考えてもらって良いと思う。人妻好きならプレイして損はないかと。

   使い方

攻略

最初の選択肢はイベント分岐だけで、エンディングには影響しない。2番目の選択肢でエンディングが分岐するので、ここでセーブしておこう。

（by Suno）