淫落の血族 〜禁断の呪縛〜

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館で繰り広げられる淫靡な生活

父親とそりが合わずに家を出ていた主人公は、一生実家には帰るつもりがなかった。だが、父が亡くなり遺品整理の手伝いで天霧村の実家へ戻ることになる。仲のよかった姉と妹に会うのを密かに楽しみにしていた主人公は、期待していた状況にないことを知って驚く。以前は主人公を取り合っていた姉の柚葉と妹の雛姫だったが、昔と変わらずべたべたして世話を焼いてくれる柚葉と逆に、雛姫は主人公を追い返す勢いで冷たい態度をとる。地元の名家として注目されていることもあり、館の雰囲気が好きでない主人公は早く東京へ戻りたいと思うのだが、当主代行の母麗香が許してくれない。そういう状況で夜な夜な淫らな夢を見るようになった主人公。しかもその相手は、母、叔母、姉、妹なのだった。そして、主人公は桐生家の当主とされ、家族を犯して孕ませるよう命じられる……。

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桐生家のしきたりは主人公だけ知らないという状態で始まっているため、なぜ妹に避けられているのかもわからない状態でストーリーが進んでいく。母である麗香に騙されて雛姫が入浴中に風呂に送り込まれて怒られ、溺愛されている柚葉からは毎回一緒に風呂に入ろうと誘われ、理性を攻め立てられるという展開が待ち受けていた。夢の中で雛姫に手を出してしまったことに悩む主人公に、桐生家の一族は身内にしか欲情しないという秘密が明かされ、麗香にフェラされて禁断の世界へと踏み込んでいくことになる。姉弟で一線を越えたのを祝福し、兄妹に禁断の関係をけしかける母麗香の異常さが背徳感を煽ってくれていい感じだ。

キャラクターのほうをチェックしてみると、姉の柚葉は主人公が大好きなブラコンで独占欲の塊のようなヒロインとなっている。主人公との仲を邪魔しようとする相手は誰であっても排除の対象と考える危なさを見せるルートもある。病んでいるヒロインだと思ってかまわない。妹の雛姫も主人公が大好きであるが、一族の忌まわしき宿命から逃れようとして冷たく接している。だが、母にそそのかされてからはお兄ちゃんベッタリになるツンデレ妹だ。Ｈを不潔だと怒っていた妹が女に目覚めて求めてくるようになるのが見どころといえるかな。一族の呪縛に取り込まれている母麗香は主人公と姉妹を挑発したり、けしかけたりしてくる。3Pで混ざってくることもある。叔母の静恵は、ある理由から逆に主人公が禁断の関係に踏み込まないよう願って見守っている。

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ゲームのシステム的には便利な機能は一通り揃っているので、繰り返しプレイする上で困ることもない。ややセーブ画面の反応が遅い感じがした程度だ。ローズティアラ初のフルプライス作品ということでボリュームが気になる人もいると思う。CGモード枠は80個でシーン回想は46種類となっているので、まずまずのボリュームだといえるかな。回想シーンのタイトル一覧を参考のために掲載しておくので、購入時の判断にしてもらえれば幸いだ。なお、回想シーンで表示されるキャラ名が、麗香ではなく麗華となっているものがかなりあった。もうちょっとしっかり作ってほしい気がするね。

1. 背中を流して（柚葉）
2. 夢（麗香/静恵/柚葉/雛姫）
3. 夢2（麗香/静恵/柚葉/雛姫）
4. 自慰を覗いて（雛姫）
5. 夢3（雛姫）
6. 母の口淫（麗香）
7. 前も洗わせて？（柚葉）
8. 姉を抱く（柚葉）
9. 夢の中で母と（麗香）
10. 下着姿でフェラ（柚葉）
11. 私服姿でフェラ（柚葉）
12. 妹を抱く（雛姫）
13. 母の誘惑（麗香）
14. 母妹3P（麗香/雛姫）
15. 姉妹対決3P（柚葉/雛姫）
16. 叔母をみんなで（麗香/静恵/柚葉/雛姫）
17. 血の覚醒（麗香/静恵/柚葉/雛姫）
18. 女たちの奉仕（麗香/静恵/柚葉/雛姫）
19. 桐生家の食卓（麗香/静恵/柚葉/雛姫）
20. 姉の誘惑に（柚葉）
21. 姉と湯船で（柚葉）
22. 目覚しフェラ（柚葉）
23. 隼人の意志（柚葉）
24. 妹の焦りと姉の怒り（雛姫/柚葉）
25. あの頃の姉と（柚葉）
26. 倒錯した日々（柚葉）
27. 今度は生まれてくるといいね（柚葉）
28. 妹の好奇心（雛姫）
29. 妹のスク水姿（雛姫）
30. 妹のお尻、初体験（雛姫）
31. 姉に見せ付けて（雛姫）
32. 愛情の確認（雛姫）
33. 逃れ得なかった因習（雛姫）
34. 母を犯す（麗香）
35. 媚薬によって（麗香）
36. 母の全てを（麗香）
37. 因習に流されて（麗香）
38. 血族を紡ぐために（麗香）
39. 母と娘と（麗香/柚葉）
40. 叔母の慰め（静恵）
41. 叔母の秘め事（静恵）
42. 叔母の口淫（静恵）
43. 実母と知りつつ（静恵）
44. 家族の目を欺く行為（静恵）
45. 捕らわれて（麗香/柚葉/静恵）
46. 華濁の典（静恵）

館の中で繰り広げられる禁断の関係という物語に興味を持つ人にお薦めしたい作品だ。各ルートの終盤で、謎に思っていた点がひとつひとつ明らかになっていくのは楽しめたかな。ただ、実際の血縁関係が終盤になって設定と異なっているというのが明らかになるが、あえてそのようなことをする必要があったのだろうかと疑問を感じたけどね。背徳感あふれる作品を求めている人はプレイしてみてはいかが？　館・血族ものが好きな人はぜひプレイを。残念ながら（？）館は炎上しないけどね。

   使い方

攻略

欲望に忠実に進めていくとハーレムルートに入り、誰かひとりに絞っていくと個別ルートに進むことができる。ほかに選択ミスでバッドエンドがあるが、意地悪な作りでないからコンプリートは簡単だ。

※読者のAndyさんよりNORMAL ENDが漏れているとの指摘と対応チャートの提供がありましたので、チャートをひとつ追加しました。情報提供ありがとうございます。

（by 天城螢）