だだ甘狂姉

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姉弟の関係に危機が迫る……

義姉の勤める学園に通う主人公は、女の先輩に迫られていた。その現場を目撃したのは主人公の担任であり、義姉の鈴村早紀。その時以来、義姉は不機嫌で冷たい態度を取るようになった。そんな姉弟の関係は、主人公が早紀のシャワーを覗きながらオナニーをしているのを気付かれたことで変化を迎える。覗きが見つかり自室に逃げ込んだ主人公を早紀が誘惑し、ついに一線を越えてしまった姉弟。放課後の教室で愛し合う姉弟を見ていた堅物の女教師涼子の脅迫で、主人公たちは運命の決断を迫られる……。

© 2008 桃フェロ All Rights Reserved.

桃フェロブランドの2作目となる本作品は姉弟相姦を描いた3000円の価格帯のおかずゲームだ。選択肢はほとんどない。だからといって、ストーリーに集中できるかというと、ところどころでアイキャッチが挿入されて話をぶった切られてしまう。しかも、アイキャッチ前後でテキストが重複するところやアイキャッチでシーンが分断されているところがあるなど、ゲームにアイキャッチを採用するというのは逆効果だという見本となっている感じだ。

なお、登場するヒロインは義姉の早紀と、お堅い女教師である涼子の2人だけだ。これはこの価格帯であれば2人ぐらいに抑えないと1人あたりのボリュームが少なくなってしまうから仕方のないところだと思う。早紀は義弟である主人公を愛していて、彼のためならばどんなことでもしようとする女という設定だ。彼を守るためならば平然と「殺しちゃおう」とかいう狂った性格だ。これがタイトルの狂姉（教師）になっている。涼子のほうもお互いというか狂気をはらんでいる設定で、2人とも病んでるヒロインだといえる。

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ゲームのシナリオ構成は、特定のルートをクリアすると新たな選択肢が追加されて未知のシナリオが見られるようになるというタイプだ。おそらく最初に見ることになるであろう早紀ルートを終えただけでは、CGモードは12/28でシーン回想は5/17しか埋まらない。そして涼子ルートも終わらせてもCGが13/28で回想が6/17しか埋まらずにあせる人も多いと思う。もう一度最初からプレイを始めると、一択だった最初の選択肢が二択となっており、主人公が姉に頼らずに自力で問題を解決しようとするルートを楽しむことができるというわけだ。ゲーム性を求めている人には、この作りがよいと感じるかもしれないが、ボリュームが元々あまりない価格帯であるため、ひとつのルートのシナリオがかなり短くなっているといったデメリットがある。よって、これは好みが分かれるところだろう。

エロシーンは早紀と涼子が対になる感じのシーンがあり、早紀を選ぶと涼子が調教され、涼子を選ぶと逆に早紀が責められる。シチュエーションが若干変わっている程度で2人の立場が入れ替わっているのは面白いと思うが、そういうシーンの比率がやや高く感じたので少々おかずとして使いにくいのではないだろうか？　シナリオの展開としては、早紀が主導権を握って話がするんで行くもの、涼子が主人公を奴隷にしていくもの、主人公を中心として物語の真実に迫っていくものの3種類に大別される。それぞれに2種類のエンディングがあるので、6種類のエンディングを楽しむことができるだろう。選択肢は多くないし、メッセージスキップも高速なのでコンプリートは難しくない。おかずゲーで難しいとそれはそれで困るもんね。

女教師を相手に楽しみたいという人に向いた作品だ。ヒロインが病んでいるからプレイヤーをある程度選ぶ可能性があるかもしれないけどね。教師と学生が授業をエスケープしてＨする素敵な展開もあるし個人的には値段相応に楽しめたかな。ただ、まさかあれがTRUEENDって……。なんてこったい。病んでいるヒロインが好きな人にぜひプレイしてほしいですね。

   使い方

攻略

最初のプレイでは見ることができるエンディングは限られている。その後、最初からプレイをすると選択肢が追加されているので、そちらを選んでいけば新しいルートへと突入する。最後の選択肢で選んだヒロインのほうに進んでいくのはどのルートでも共通だ。

（by 天城螢）