Venus Blood

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姫を堕落させ闇の儀式を成功させろ！

©Dual Mage

天から与えられた聖樹「ディヴァイン・シャフト」の恩恵で、フォートリンデ聖樹国家は平和と幸せに満ち溢れていた。主人公のレナードは王国に仕える大神官補佐という立場にありながら、この国を憎んでいた。レナードは悪魔と契約し、聖樹の力を魔族の手で汚すことを企んでいたのだ！　闇の儀式を成功させれば、聖樹の加護を無くしたフォートリンデは闇の理想郷として生まれ変わるハズ。聖樹の守護者たるアルフィナ姫とユーフィ姫を調教し、闇の儀式の生贄に捧げよう！

このゲームはヒロインを堕落させた後、闇の儀式を成功させるのが目的の調教SLG。調教ターゲットが4人も登場するのでお手軽とはいえないが、煩雑で遊ぶのがシンドイというレベルでもない。システムバランスが良好なので、複数回プレイにも耐えられる出来栄えだと思う。まず、評価したいのが各種コマンドを実行する前、結果の数値が表示されることだ。実行しないと効果が分からないシステムだとパラメータ調整が面倒になっちゃうけど、この告知システムのおかげで目標数値をクリアしやすくなってるね。また、アイテムの効果、入手法なども随時確認できるのも嬉しいポイント。2巡目プレイでは、さらにユーザーフレンドリー度に磨きがかかる。初期ボーナスで任意のアイテムを一品所有できたり、エンディング条件のヒントも表示できたりするようになる。システム面では大きな不満点はなく、合格点を付けられる水準にあると思うよ。

©Dual Mage

Ｈシーンはファンタジーならではのエロ＆グロ、すなわち触手や妖魔大活躍の展開！　触手好きな拙者としては諸手をあげてバンザイなのだが、人間の手で姫を汚していく生々しさが好きな人には少し趣味が合わないかもしれない。下賤の身の上の野郎どもが、よってたかって高貴な姫を犯すような下克上Ｈを、もう少し増量しても良かったかも？　触手ゲーとして評価するならばエログロ度は上々でバッチグー。触手に胎内をかき回されお腹がボコッと変形する描写や、得体の知れない卵を産みつけられたときの反応などはバッチリ。ただ、ちょっと残念なのは声優さんの演技だ。侍女のミアンが微妙に棒読みチックなのねん。著しくテンションが下がるほどの演技ってワケじゃないけど、どこが台本を丸読みしてる感が強く、本当に喘いでいるような臨場感がイマイチ伝わってことなかった。まぁ、声の演技評価は個人で感じる差が大きい部分なので、気にならない人はまったく大丈夫だと思うけどね。

というわけで、総論としてはシステムバランスが良好で、触手好きが満足できるファンタジックなＨも満載。調教の合間にストーリーが良いバランスで挿入されてくるので、単調作業の繰り返しにならないのもポイントだ。姫様調教ゲーが好きな人は十分楽しめると思う。とはいえ、エンディング7種類をすべて制覇するのはそれなりに難しいので、8〜9割遊んで挫折というパターンもある程度覚悟しておくべきかも。攻略のヒントは表示されるけど、効率よくプレイする作業そのものが苦手って人は結構多いしね。ちなみにクリア数値12万点以上を要求するエンディングがあるが、自分が最初適当にプレイしたときは僅か4万点。2巡目の攻略ヒントを参考にしないと、難易度はかなり高めといえるかもしれない。

（by イ・ヤン提督）