愛のカタチ

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実話ベースの愛あるSMストーリー

広告代理店に勤め、多忙な毎日を送っている主人公。そんな主人公が、趣味の鉄道写真を撮りに行った先で出会う橋本智美、広田多香子、内藤裕子、そして森下まゆ。彼女たちとの関係の中で、主人公はしだいにアブノーマルな趣味に目覚めていく…。

前作『愛のチカラ』に引き続き、実在する写真投稿雑誌に取材し、それをベースに作られたゲーム。どこまでが実話なのかはともかく、実話がベースという建前上、あまり現実味のない派手なプレイは少なくて、縛りとか野外露出とかの比較的リアルなプレイが中心だ。システムも前作を踏襲しつつ、ディスクレスでプレイ可能になったりと、地味ではあるけれど確実に進化。システム面では前作の不満点はほぼ解消されたかな。ゲーム性に関しては、前作よりも簡単になっている。前作で辟易したエンディング数の多さも今作では19となっていて、許容範囲内に収まっているしね。

©シルキーズ

物語は森下まゆがメインヒロインとなっていて、それ以外の橋本智美、広田多香子、内藤裕子は完全にサブキャラ。一応、この3人にもエンディングはあるけれど、いかにもとってつけたような感じのもの。特に内藤裕子は出番がほとんどないこともあって、唐突感は否めない。プレイヤーに感情移入させるためにも、もうちょっと主人公との関係を描いてほしかったかな。メインヒロインの森下まゆに関しても、主人公が忙しい広告マンということもあってか、2人が会う機会そのものが少なくて、心理描写という面では弱め。前作では主人公が医療機器メーカーの営業マン、ヒロインが看護師ということで会う機会が多くて、一緒にお弁当食べたりといったイベントがあったので、よけにそう感じてしまった。「愛あるSM」がテーマのだから、もうちょっとヒロインの心理描写をしかりやってほしかったところだ。

このゲームの魅力はなんと言っても、多彩なＨシーン。ノーマルなＨはもちろん、フェラ、パイズリ、3P、縛り、野外露出…とバリエーションはかなり豊富。普通の恋愛ゲームだと女のコと出会ってだんだん仲良くなっていって…という過程が入るのに対して、このゲームでは出会って即Ｈという流れなので、とにかくエロ重視という人に向いていそうだね。Ｈの内容は縛ったり、蝋燭を垂らしたり、それを撮影したりとSM的なものがメインだけど、ヒロインがそれを全く嫌がっていないので（嫌がることをすると即バッドエンド）、鬼畜な雰囲気は全くなし。むしろ、ヒロインの方がＨに積極的で主人公はそれに引きずられているという印象。特にまゆのイベントはそういう感じが強くて、暴走するまゆに主人公がビビっている感じさえ受ける。というわけで、アブノーマルなＨは好きだけど、ダークな鬼畜ものはちょっと…という人に最適なゲームだろう。残念だったのが、バッドエンドルートでＨシーンが少なかったこと。かなりの数のバッドエンドが用意されているんだけど、そのほとんどがテキストのみのエンディング。バッドエンドにもっと多くのＨイベントが用意されていれば、エンディング回収もモチベーションが上がると思うんだけどね。

Ｈシーンの充実度は前作と同レベルなので、前作の『愛のチカラ』が好きだった人は楽しめるだろう。ただ、心理描写が弱いので、ストーリー性重視のプレイヤーには勧めにくい。また、CG枚数が差分抜きで58枚と少なめなので、この点もネックになりそうだ。CG差分が多いので、プレイ中はCG枚数の少なさを感じにくいようになってはいるんだけど…。

   使い方

攻略

ゲームのメインストーリーは1本道で、1つでも選択肢を間違えると即エンディングになってしまう。選択肢が出てくるたびにセーブをしておけば、簡単に全CG、エンディングを回収できる。

（by Suno）