ルーンロオド
CLOCKUP Team DYO Windows2000/XP/Vista/7 800x600
9240円(税込) 1Play4日 属性:異世界、お姫様、巨大ロボ、SF
難易度:2 2010/1/29発売 オススメ:☆☆☆
Twitter縺ァ縺、縺カ繧縺
時間と時空を飛びこえ、全宇宙を救うのだ!
©CLOCKUP Team DYO
主人公の鋼正義は、アニメ&漫画好きが集まる“仮想研”という同好会に所属している。仮想研の部員たちとアニメについて語らい、勉強そっちのけで楽しい日々を送っていた。しかし、文化祭3日前の夜、目撃したUFOを追いかけた正義は、学校に落下した巨大ロボットに出会ってしまう。そして、そこには仮想研のメンバー・ジゼルの姿が……。じつは彼女は異世界バルシュテールのお姫様で、故郷を救ってくれる聖騎士を捜しに人間界に来たらしいのだ。そして、ジゼルが持つ宝石は、正義が聖騎士であると言わんばかりに輝きを放つのだった。突如、英雄として選ばれ異世界に連れて行かれた正義は、平和を取り戻し現世に戻って来られるだろうか?
本作は、“CLOCKUP Team DYO”がお届けするロボットAVG三部作のラストを飾る作品だ。拙者は『ジオグラマトン』と『Zwei Worter』をすっ飛ばし本作単体をプレイしたけど、メインヒロイン3人を軸にした「ジゼル編」「ゲルダ編」「アネット編」の3ルートは、本作のみでも十分楽しめると思う。ただし、「麻奈編」以降はシリーズお馴染みのキャラが総出演状態になり、人間関係を把握するのがちょっと大変。聞き慣れない組織・ロボットの名称が飛び交い、チンプンカンプン状態。まぁ、主人公の正義もチンプンカンプン状態で慌ててたので、主人公と同じ目線でプレイできると思えば問題ないかも?
さて、まず結論から書いちゃうけど、Hシーン重視のプレイヤーは本作を買っても満足感は得にくいと思う。女性キャラは多数登場するけど、Hシーンが用意されているのは、メインヒロインのジゼル・ゲルダ・アネットの3人のみ。しかも、1人3シーンしかHがないので、回想モードには9シーンしかHが存在しないのねん。また、パンチラなどのセクシーショットもほとんど無いので、お色気シーンに期待してるとガッカリすると思う。一人乗りロボのコクピットに、女のコとギュゥギュゥ詰めになったとき「いやん。どこ触ってるのよ」みたいなシーンはあるけど、それらもテキスト描写のみ。もうちょっとビジュアル演出を強化して欲しかったなぁ。
©CLOCKUP Team DYO
イベントCGが少ないため、立ちキャラの会話メインで物語が進むことになるワケだが、会話が膨大にあるせいか処理ミスが目立ったのはいただけない。会話内容に相応しくないキャラが表示されたり、背景がおかしいまま物語が進んだりと、細部の調整が甘すぎる。シリアスなシーンに突入してるのに、その前に表示された笑顔の立ちキャラが出っぱなしだったのはガックリした。雰囲気ぶち壊しだよ。ここら辺の問題は修正差分を適用すれば解消されるようだが、97MBもの巨大差分を用意しなきゃいけないような仕上がりは問題だと思う。あと、各章の盛り上がりどころでは主人公・正義の音声が聞けるけど、通常シーンでは音声がないのはなぜ? なんかすごく違和感を感じたのだけど……。
色々ダメ出しをしたけど、シナリオはかなり面白かったので、ストーリー重視の人には超オススメ。攻略チャートのコマンド数を見ると、ボリュームはスカスカに見えるが、1つ1つのシナリオはとってもボリューミーで内容も濃い! なんだかんだでクリアまで4日間もかかったでごわす。普通これだけ長いシナリオだと読み飛ばしたくなるけど、次から次へとテンポよく発生する戦闘や事件、先がまったく読めない展開にハラハラどきどきして、すごく物語に没頭できました。随所に散りばめた伏線を取りこぼしなく回収し、点と点が線でつながるような気持ちよいシナリオ構成に仕上げてるのは◎でござる。まぁ、時間・時空を飛び越えまくるので、タイムパラドックス的な矛盾点が気にかかるけど、細かい部分には目をつぶれば十分楽しめると思う。
ただ、ちょっと残念だったのはヒロインたちと結ばれるデート編の内容だ。デート編に到達する前に各ヒロインとラブラブな状態になってたけど、「自分、不器用なんで3人を同時に愛せない。ハーレムなんて無理です」的なことを言ってた主人公は、ヒロインたちの求愛に対し明確な返答をしてない。そんな彼がデート編で最愛の人を決めるとき、残りのヒロインに対してどんな風に話を切り出すのか期待していたのだが…。拍子抜けするほどアッサリ通過してしまって正直ガッカリだった。女のコたちは命をかけて主人公を守ったこともある恋に一途な乙女なのねん。ぶっちゃけ、その愛情の深さはハンパなく重い。そんな相手に対し、納得できる断りの返答を出来ないぐらいなら、全員とHするハーレム展開にした方が良かったのでは?
というワケで、会話シーンの不具合の多さや、シナリオの量に比して少なすぎるイベント数(ロボット絵やメカ絵は多い)がマイナス要素ではあるが、時間・時空を超える壮大な物語は一見の価値あり! 主人公の「ヒーローは孤独だ」的な切ない生き様や、ヒロインたちの一途な想いにホロっとさせられまちた。まぁ、ファイナル寸前は空想科学というか妄想科学的な用語が飛び交い、ちょっとついて行けなくなる箇所もあるけど、それがSF異世界AVGの醍醐味! シナリオが面白ければ、Hシーンの量は気にしないという人にオススメっす。
使い方
攻略
特定エンドを見ると、次のシナリオが順に展開していく構成だ。基本的には1本道のAVGといっていいだろう。アネットのHシーンはカッコ内のCG差分も回収しよう。
ジゼル編・ノーマルエンド
ドアを開ける
☆セーブ1
追加注文しよう
ジゼル編・クリア
☆セーブ1から
これで切り上げよう
ゲルダ編・ゲームオーバー
ジゼルのことだけ考える
☆セーブ2
諦める
ゲルダ編・クリア
☆セーブ2から
諦めない
それでも、諦めない
デート編・アネット
☆セーブ3
アネットが好きだ
中に(外に)
口に(顔に)
中に(外に)
中に(外に)
(by イ・ヤン提督)