Nightmare Knight 〜淫辱のレジスタンス〜

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捕われた女騎士･凌辱!! 三重構造の物語が斬新だ

本作は新ブランドTranceSoftの第一弾となるタイトルだ。内容はタイトルやパッケージを見るからに、凛々しい女騎士が敵に捕まって凌辱されるオーソドックスな凌辱AVGなんだろうなぁ、と……そんな風に思った状態でプレイ開始。ところがやってみると、ありがちに見えてそうでもない良作だった!!

少々説明がくどいプロローグにて、敵は悪政で国民を苦しめる王族、主人公たちは国王の首を狙う反逆軍という説明がなされたあと、主人公たちは王国騎士団の罠にかかり捕われてしまう。話が本格的に転がり始めるのはそこからだ。ヒロインのナオと主人公サリオンは想い人同士、どんな拷問もふたりでならば耐えられる!!　と意志も固く誓い合うが、捕まって受ける拷問は、ナオには道具や魔物などを使った調教、サリオンは敵の第二皇女アイシャのお相手と、互いが見ている前での寝取られ&逆寝取られに近い内容。これは面白い趣向!!　それによってぎくしゃくしていくふたりの間の空気を描いているのも最高だ。

© Will

また凌辱が始まってからは、テンポ良く話が進むのも嬉しい。調教凌辱AVGにおいてはボリューム感を出すために鬼のように調教の種類が用意されているものもあるが、そうしてしまうと物語の展開が遅くなりがちだ。本作のように、調教によってその後どうなった?　という部分にワクワクしながら読み進めていくAVGでは、多すぎない調教がかえって心地よい。

そうして物語を進めると、選択肢がまったくないままバッドエンド的結末を迎える。正直ここまででも充分楽しめた。ところがこのあとに再び最初からプレイすると「実はさっきの物語では大切なパズルのピースをはめていませんでした」という感じで第二章が始められるのだ!!　最初のプレイと同じ状況から物語は始まるが、主人公サリオンの人物設定に重要なものが追加されるためにまったく別の展開となる。

この別の展開となる第二章も面白い。ネタバレを避けるため詳しくは書かないが、最初のプレイ（第一章）が陰鬱な雰囲気だったのに対し、第二章では痛快とも言える内容でカタルシスがある。さらに第二章を終えると、今度は最終章が選択可能。時間軸的にまた最初から物語は始まるが、新たに別の人物設定に重要なものが加わり、真の物語、真のエンディングが語られる。まったく同じ状況、同じ登場人物で始まるのに、それぞれの人物設定に重要な要素を加えていくことで三段階に物語の厚みが増してゆく多重構造になっているのだ。

© Will

Ｈシーンは、シーン数で言えば23。押さえるべきポイントは押さえているし、前述のように先が気になるシナリオのテンポを殺さないちょうどいい分量だと感じる。CGのレベルも高く安定しているし、ヒロインのナオは胸が小さく幼児体型、サブヒロインのアイシャは熟れた大人の身体で、どちらの嗜好の人にもOK（アイシャの出番は少なめだけど）。ただ、CG枚数の関係で一気に挿入するシーンが目に付くのはちょっと残念なところ。つまり挿入前にじらすCGがないのだ。ほれほれ入れるぞ〜、というネチネチ感はあんまりない。気になるのはそのくらいか。

システムに関しては右クリックでメッセージを消せるしクイックセーブ&ロードも（必要かどうかはともかく）使いやすい。ただセーブするとシーンの内容がセーブデータに表示されるのは個人的に困った。「さあこれからどんな調教が始まるのかな……その前にセーブ」とやると、データに「木馬攻め」とか書かれてネタバレされちゃう!!　仕方ないから目をつぶってセーブ、右クリックで戻ってから目を開ける、という風にしたよ。

総評としては、調教凌辱ものが好きだけど最近のはマンネリだなーと思っている人にはかなりお勧め。もちろん普通に調教凌辱もの大好きって人にもね。この値段でこの内容なら文句なしでしょ!

   使い方

攻略

本作における選択肢は、最終章の最後に登場する二択のみ。どちらを選ぶかで2つのエンディングに分岐する。

（by 葉柳）